現代芸術における対照的なもの

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芸術は、人に息をのませ、人と正面からぶつかる。芸術とは、空間、時間、文脈
に適応する、人類の表現方法の一つである。新たな最果ての模倣をする間、過去と向き合い、過去の行動へ天罰を下す女神ネメシスともなり、時に矛盾も起こる。


現代芸術は、このような特徴を堅持し、急進的な方法や代替的な、時に解読され得ないような手法を通して、現在起こっている、人類を楽しませたり苦しめたりしている現象を説明する。このようなスタンスのもと、1994年に国際現代芸術祭、FIACmxが生まれた。


親愛なる読者の皆さん、レオン市に文化を促進させて広めるため、レオン文化研究所より再びお便りします。今回は、この場をお借りして第22回国際現代芸術祭「Versus: el valor de los opuestos(対:対照的なものの価値)」についてご紹介いたします。90年代半ば、レオン市での文化や芸術が、伝統的なカトリック教会の宗規に限定されていた時代に、FIACmxは大胆な意図とやっかいな提案をもって生まれた。25年後、レオン市は多様な文化の提供し、社会経済的な構造とグアナフアトやサンミゲル・デ・アジェンデといった他の国内文化都市との近接性とが可能にする重要な芸術のイベントの開催場所となった。この例が国際現代芸術祭である。


FIACmxは、分極と明確な対抗関係の時代状況で、この対決を材料にしてテーマの主軸を見つけています。「対:対照的なものの価値」というテーマは、二つのものの間の競争のさらに向こうにある二元性や同時性を探し求めている。
使い古されながらも必要な議論として、美しさの変数が参考として存在しなければ、醜さというものは形容詞足り得ないということがある。悪いのは、失ったものの懐かしさや必要性を感じさせる親切心の欠如である。白と黒は、大きな対比さえなければ、灰色となろう。芸術として、このような考えは2019年FIACmxにおける様々な意志表明で表れていて、所有され、公表されている。


文脈を理解するに、レオン文化研究所を通した芸術祭は、街の象徴的な空間や施設を最大限利用し、イベントを開催する。María Grever劇場、創設者広場、最近再発見されたGallos広場などが、FIACmxのイベントが開催される場所に含まれている。


ベニート・フアレス通りに面するGallos広場は、19世紀初めにできた場所で、副王統治時代の円形の台があり、注意深く再改造された今では、芸術イベントのステージとして用いられるようになっている。


第22回の芸術祭プログラムは、多くの専門分野の作品に渡っていて、音楽や舞台芸術、視覚芸術などが、芸術への熟考を促す。音楽のプログラムは複数ある。パトリック・ウォルフが19日火曜日に、歴史的なGallos広場でのコンサートでもって芸術祭の除幕式を行う。同広場で、21日木曜日には巨匠、マイケル・ナイマンがレオン市交響楽団とタッグを組む。


大衆的で世俗的なものとしては、22日金曜日に創設者広場で、国立音響協会がSon Rompe Peraとダンスコンサートを開催する。この音楽パーティーでは、電子音楽と共に、クンビャが生み出す自然な無秩序状態が存分に発揮される。

昔からよく知られるあの人が芸術祭に戻ってくる。テリー・リレイ、音楽の父と
呼ばれる彼は23日土曜日にGallos広場で演奏する。彼の際立った繰り返しや即興などは観客を楽しませるだろう。24日日曜日にはデンマークのグループ
Efterklangが参加し、最新アルバムAltid Sammenを披露する。同じ日に、音楽部門のプログラムを閉幕する形で、ベルリンのアーティストEmikaとレオン音楽学校の誇り高いシンフォニーオーケストラPinto Reyesが非常に興味深い異文化混合のステージを披露する。


演劇部門では、2作品が子供向けである:「Konrad, el niño que salió de una lata de conservas」と「26 letras para bailar」の2つで、一つ目はメキシコの作品で伝統的な語り口調、二つ目がケベックの作品で双方向かつ遊べる内容である。さらに「Península」も舞台部門作品として上演され、この上演でサン・フアン・デ・ディオス地区にある視覚芸術学校(ESAV)の劇場が初めて公開される。同様に演劇部門として、今年のFIACプログラムには国際戯曲祭、ドラマフェス(Dramafest)のイベントが含まれる。5作品の上演と、街中にある球体の中で俳優や女優が一人芝居の形で歴史やシチュエーションを演じる移動上演が開催される。この球体は街の色々な広場に設置される。


ドラマフェスでは以下の5作品が上演されます:「Bajo el signo de Tespis」,
「Jacinto y Nicolasa」, 「MAH」, 「hija menor e hija mayor」,最後に「la
Fundamentalista」で終演。プログラムには、同類間での発砲、と冠するシンポジウムも含まれます。ここでは、今起こっていることやこれから起こるであろうことを熟考する場を提供し、対照的な存在を特定して価値を見出すという必要な課題に向き合います。


芸術的行為の間に現れる、享楽やすぐに消える高揚感などの快楽主義的な経験に終始するのが祭典ではありません。人間的表現との遭遇は、芸術を通した自問自答を提起するはずです。そのため、FIACmxは対照的なアイデンティティ間の対立 をテーマとし、現代芸術からの、そして現代芸術のための提案を生み出します。


第22回現代芸術祭「対:対照的なものの価値」は、11月19日から24日の間に開催されます。さらなる情報として、プログラムの完全版institutoculturaldeleon.org.mxのページで見られますし、@CulturaLeonのSNSでも情報が得られます。

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