「WAW! 世界女性集会」メキシコでの開催5年目によせて

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「WAW! 世界女性集会」は、「女性が輝く社会」を実現するための努力の一環でもある会議です。「女性が輝く社会」というスローガンは、日本の安倍政権のとっている戦略の一つで、経済に統合される優先的な課題の一つでもあります。

「WAW!」会議は「アベノミクス」の一要素である「ウィーメノミクス」戦略の一部です。「アベノミクス」という言葉は、2012年から3本の矢を基本として提案されている経済政策のことです。3本の矢とは、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を意味しています。構造改革の一環として、女性の活躍によって形成される経済が日本政府の優先事項になるべきだ、という努力や考えが生まれました。

「WAW!」会議は2014年から、世界中の女性リーダーを集めて、女性に影響のある経済的な権限強化に関する様々なテーマについて議論するために、日本で組織化されてきました。日本政府主導で、毎年日本以外の様々な国で同時進行のセッションが開かれてきました。メキシコは唯一、元国費メキシコ人留学生の会(AMEJ)主催かつ在墨日本大使館の後援で5つの機会で次々にセッションが開催されている国です。

AMEJはメキシコシティでの「WAW!」を5回開催しています。2015年から2019年まで毎年様々なテーマを設定して、日墨二国間関係における女性リーダーだけではなく、二国間関係に収まらない、異なる視点をもつ多様な女性を招待しています。

2015年には、当時の社会運動のまとめ役であったロサ・カルデナス氏 の監督の下、 第一回「WAW!」がメキシコシティで開催されました。学問、プライベートセクター、政府、文化など日墨二国間関係の全ての重要な領域における重要人物を招待しました。最初のイベントが成功に終わり、イベントの聴衆はメキシコでの同時進行のイベントが続くよう希望しました。

2016年には、再びカルデナス氏の助けで「WAW!2016」が、「マスメディアにおける女性リーダー」というコンセプトで開催されました。2017年には、イルダ・アルファロAMEJ会長監督の下「WAW!2017」が、「教育、文化、科学、技術分野における女性リーダー」というコンセプトで開催されました。2018年には、カティア・セルバンテスAMEJ副会長監督の下、日墨外交関係130周年記念の枠組みの中で 、特に日墨関係におけるメキシコ人、日本人、日系女性リーダーが集まりました。

言及しておくと、2019年は日本にとって重要な年です。「令和」という元号が生まれたというだけではなく、G20のホスト国であったためです。この会議のため、G20における女性の役割について非常に重要な下準備がなされ、2019年3月に、大阪での6月の会議に先立って事前会議が開催されました。W20と称して、「5th WAW! / W20」が開かれ、G20への勧告が、統治、経済的平等、デジタル分野の平等、仕事における平等の4つの主要なテーマに収斂されました。

このため、メキシコシティにおける「WAW! 2019」は、イベロ・アメリカ大学との協力と、AMEJ学術分野責任者のシトラリ・ロペス氏と国際関係学部責任者であるクリスティーナ・バロン博士の監督の下、「G20における女性の役割の再考」というタイトルで去る8月に開催されました。

このイベントのために、先に言及した4つの主題に関する10人の専門家女性が集まりました。日本やメキシコの政府でなされる努力は重要なものだが、依然として理想的な平等性を実現するために改善できる領域があります。専門家女性全員の対話や議論に、聴衆は熱心に耳を傾けました。今年の成果は「WAW!2020」が日本と同時進行で、次回はメキシコシティ以外の場所でも開催できるような関心がもたれたことです。

メキシコシティでは G20の合意について、女性に関するものにより深い考察や勧告が加えられました。東京とメキシコシティでなされた最も重要な勧告の一つは、男性が、自分たちがこのようなテーマに参加することも、期待される成果をあげるために非常に重要であると理解することでした。

男性が意思決定に関わるためになされた重要な分析の一つが、日本ゴールドマン・サックスのキャシー・松井による「GDPの15%に貢献できる行動は、より柔軟な契約、給料の差異の削減、税制改革、議会におけるクォーター制導入、女性の起業促進、そして移民規制の緩和だ」というものです。

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