アカンバロ〜パンの雨が降る街〜

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ブレンダ・バウティスタ・ロペス

皆さんは「パンの雨」について聞いたことがありますか? そうです、間違っていませんよ、「パンの雨」です。 

このなんとも奇妙な言葉を説明するためには、グアナファト州のアカンバロについてお話しなければいけません。グアナファト州レオンから2時間半のところにアカンバロは位置しています。そこはメキシコ全土で最も美味しいパンが作られることで知られている小さな田舎町です。アカンバロはグアナファト州でスペイン人によって設立された最初の村の一つで、その名前はプレペチャ(ミチョアカン州、グアナファト州、ゲレーロ州に住む先住民族)に由来し、「リュウゼツランの地」という意味です。アカンバロの創設は1526年までさかのぼります。

そして、このアカンバロは昔からパンとの強いつながりがあるのです。

「1822年にフアン・ホセ・デリガルサ(ミチョアカン州生まれの植物学者、ラン科のスペシャリスト)はすでに、アカンバロのパンの起源に影響したシナペクアロのパンについて言及しており、シナペクアロの数人のパン職人が徒歩パン(その地域で発生するアガベと一種の柔らかい小麦で作られた生地)をアカンバロへ持ち込んだ。元々のパンの主原料は、砂糖、プルケ、ラード、そして小麦粉だったが、時の経過とともにそれらは植物性脂肪、圧搾酵母に置き換えられ、さらには革新的とも言える卵黄が追加された、まさにその瞬間にアカンバロ産パンが誕生した。  当時のパン職人は、このパン作りの秘訣の一つとして、卵白と卵黄をうまく分離し、それぞれに独自の機能を持たせる、卵を使ったパンの作り方を熟知していた。」ミチョアカン州シナペクアロのコラムニストのラウル・オマル・タピア・ペレスはアカンバロのパン作りの歴史についてこのように述べています。

そんなパンとともに歩んできたアカンバロで行われるのは奇祭・「パンの雨」です。

この「パンの雨」は30年以上にわたって行われてききましたが、公式行事としては2009年から、毎年7月9日から11日まで行われるフェリア・デ・パニフィカシオン(ベーカリーフェア)の一部 になりました。毎年行われるこのベーカリーフェアの集大成として7月11日に、 その年に良い販売を収めたことをアカンバロの守護聖人であるVirgen del Refugio(処女レフヒオ)に感謝して、街のパン職人たちがアシスタントに様々な種類の約15万個のパンを贈るお祝いの儀式なのです。仮装パレード車に乗ったパン職人たちがこの地域の伝統的な様々なパンのミニチュア(例えばピコン、タジャード、ランチェロ、パンデアホンホリ、グラニージョ(牛乳or水ベース)、セマ、パンデムエルト(死者のパン)、パングランデデアカンバロ、すでに有名なアカンバリータス(ボールの形をしており、さまざまな味がある最も伝統的なパンの一つ))を沿道に投げながら 約2kmに渡って練り歩きます。このパレードはSanto Ecce Homo聖堂から始まり、San Francisco de Asís教区教会で終わります。2018年には、第9回ベーカリーフェアが開催され、約2万人が参加しました。

パンの街・アカンバロ。グアナファト州ののどかなこの町で起こる「パンの雨」を皆さんも体験してみてください。

参考文献:

https://www.elfinanciero.com.mx/bajio/este-es-el-lugar-de-guanajuato-donde-llueve-pan

https://www.milenio.com/estilo/gastronomia/tendra-acambaro-la-feria-del-pan-mas-importante-del-pais

http://www.elclima.com.mx/fundacion_e_historia_de_acambaro.htm

http://www.elclima.com.mx/localizacion_geografica_y_clima_de_acambaro.htm

https://www.mexicotravelclub.com/acambaro-guanajuato

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