メキシコの質屋は どれほど憐れみ深いのか

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抵当貸とは、担保として預けられる財の市場価格の数割分に相当する資金を提供することである、とメキシコ財務幹部協会は定義しています。この方式の抵当貸のうちメキシコで最もよく知られているのがいわゆる「質屋」で、現金収入の足しにするために利用するメキシコ人が増えています。国立統計地理情報院による最新調査によると、2000年から2010年までに新しく開業した質屋の数は6,500店になり、総数9,400店と急増しています。

これらの事実から、メキシコ人の月収には追加の経済的援助が必要だとしても、他方で貯蓄と計画性の文化が欠如しているとも残念ながら言わざるを得ません。

抵当貸の起源は15世紀イタリアに遡ります。フランシスコ会修道士たちが基金を集めて貧しい人々が税金を払えるよう援助していたのです。質屋は、憐れみ基金(憐れみの箱)という名で知られていました。お金とその貸し付けの保証となる質草を保管しておくための文字通りの金属製の箱だったのです。メキシコで最初に憐れみ基金が創設されたのは1775年。「神聖にして王立のヌエバ・エスパーニャの魂の憐れみ基金」という名前でした。

メキシコの質屋は2種類あります。民間援助機関(IAP:公益質屋)と営利目的の民営質屋で、どちらも連邦消費者検察局の公証質屋登録簿に登録されていなければなりません。連邦消費者検察局は両種類の質屋が、契約当事者双方の責任と義務を明記した有効な契約書を作成しているかどうかをチェックしています。

どちらのタイプの質屋にも長所と短所があります。例えば、公益質屋はCAT(年間の利率・手数料率合計)が年120%に対し、民営質屋は250%になります。これには、利子その他の手数料が含まれています。民営質屋では、質草の預入日数に応じて利息が課されるのに対し、公益質屋では、たとえ質草の預入が数日間だとしても、月単位で利子が付きます。

メキシコでは、公益質屋とみなせる企業は3つしかありません。モンテ・デ・ピエダ、モンテピオ・ルス・サビニョン、ラファエル・ドンデ基金です。一方、営利目的の民間質屋は非常に多くあります。以下は、どちらのタイプの質屋でも使える用語集です。

  • Prenda (質草): 借金の保証として預け入れる物のこと。通常は、宝石、電気器具、コンピュータ関連設備、自転車、カメラ、工具などです。
  • Tasa de interés anualizada (年換算利子率): 大抵表示されているのは月利ですが、計算は年利でなされます。
  • Costos adicionales(追加手数料):質草保管手数料や、信用開始手数料、その他の手数料が必要となる場合があるので、CATは常にチェックしなければなりません。
  • Porcentaje de avalúo(担保掛目):貸付額は、借金申込時の担保評価額に応じて決定されます。掛目には、25%から85%まであります。
  • Demasía(返金差額):質置主が元利手数料の合計金額を用意できず質請けできない場合に、質屋が質置主に返金できる、流質品売却価格と質草費用(元利手数料合計)の差額。
  • Refrendo(契約更新料):この条項は、質請けの権利を喪失することなく契約を更新するたびに使用する。

メキシコでこれほど多く質屋が利用されるのは、緊急事態に対応するための資金調達が迅速にできる手段であり、信用調査機関への照会も同業者信用照会も収入証明も不要だからです。しかし簡単だからこそ、高い費用が掛かります。銀行機関なら給与振込口座から返済額が自動引き落としされる条件のローンが利率20%から65%で利用可能ですが、質屋では、費用がその2倍、場合によっては4倍になります。かつては、最も困窮した人々を憐れみ深く助ける機関という名を負っていたものが、憐れみよりも高利貸しに近い制度になってしまったのです。

参考文献

https://www.gob.mx/profeco/documentos/casas-de-empeno-y-la-satisfaccion-del-consumidor?state=published
https://www.condusef.gob.mx/Revista/index.php/credito/deudas/296-no-te-empenes-con-cualquiera
https://www.publimetro.com.mx/mx/noticias/2018/01/17/casas-empeno-hacen-agosto-enero-cobran-331.html
https://www.eleconomista.com.mx/politica/En-Mexico-el-35-de-casas-de-empeno-son-informales-INEGI-20171130-0090.html

Cabrera, Esperanza y Escandón, Patricia (2012), “Nacional Monte de Piedad 1775-2012”, editorial Landucci, S.A. de C.V., México, D.F.

Instituto Mexicano de Ejecutivos de Finanzas (1992); “Fuentes del financiamiento”. Consultado el 1 de abril del 2014 en: eBook Collection (EBSCOhost). P. 65

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