移民キャラバンの現状 国を過ぎる、国に住む、国に帰るという選択

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ナタリー・ビジャレアル・バロン

メキシコ国内を3,500キロ以上踏破した移民キャラバン第一陣が、2018年11月16日メキシコ―アメリカ国境に到達しました。バハ・カリフォルニア州ティファナ市では、6,000人以上の移民に収容施設が提供されました。当初、ベニート・フアレス・スポーツセンターが収容施設として提供されていましたが、より快適なスペースを確保するため、移民たちは収容能力が高く、状態が良いイベント施設であるエル・バレタルに移送されました。

この移送中、約2,000人が行方不明になりました。その多くはアメリカ国境の柵を違法に越えようとして現地の警察に逮捕されたと思われます。また、ティファナの連邦福祉局長官ヒルベルト・エレラ氏によれば、メキシコ各都市に移り、そこで定住して新たな生活を始める道を選んだ移民たちもいます。付け加えて彼は、すでにメキシコ国内で家を借り、生活を始めている移民を確認しているとも述べました。

エンリケ・ペニャ・ニエト大統領(当時)は、「Esta es tu casa(ここがあなたの家)」と呼ばれる計画を発表します。同計画の目的は、在留資格問題の解決を待つ間、チアパス州およびオアハカ州での一時的な労働許可を交付することにより、移民を援助するというものです。

「メキシコは、在留条件に拘わらず移民の皆さんの尊厳を認め、重んじる国であり、目的国、通過国、出身国、そして最終的に落ち着く先の国の経済・社会・文化の発展に対する移民の貢献を認め、重んじる国です。」(メキシコ移民局、2018年)

メキシコ移民局は移民に寄り添い、移民の福祉のために内務省および労働社会福祉省が、輸出製造業やマキラドーラ産業国家審議会の企業と協力して創設した各プログラムを周知するために、様々な措置を講じています。

移民は合法的労働許可を取得すると同時に、CURP(仮の国民登録番号)の交付を受けます。このCURPにより、チアパス州およびオアハカ州の収容施設からの出入りが必要に応じて可能になり、さらに両州が提供する公共サービスを受ける権利を行使できるようになります。このことでIMSS(メキシコ社会保険庁)の診療所での受診、教育を受けること、銀行口座開設などの手続きをすることが可能になりました。2018年11月28日までにキャラバンに割り当てられた人道的理由による滞在許可証6000通のうち、686通が発行されました。

メキシコへの定住を決めた人がいる一方、自発的に帰国するための援助を受けることを選んだ人もいます。国際移住機関によれば、援助の目的は受け入れ国に永住できず、または永住を望まず、自発的に出身国への帰国を望む移民が、秩序正しくかつ人道的な条件下で出身国に帰還し、社会復帰できるようにすることです。メキシコ移民局のデータによれば、非合法にメキシコに滞在していた中米人11,000人が出身地に帰国しましたが、その大半がホンジュラス人でした。

上記の措置を講じることで、内務省移民局は、メキシコに入国した外国人全ての人権を尊重する責務を確実に履行しています。

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