例のない規模のキャラバン

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周辺国から押し寄せる移民たち

ここ数カ月、「Caravana Migrante」と呼ばれる中央アメリカからの移民キャラバンは、アメリカへの移住を求めてグアテマラとメキシコの国境周辺で大きな動きを見せました。中央アメリカのグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスでは深刻な貧困問題に苦しんでおり、少なくとも国民の3分の2が貧困や治安悪化の影響を受けています。これらの理由から、そして生活を改善させるためにキャラバンはアメリカを目指すのです。

国連薬物犯罪事務所の殺人事件数に関するデータによると、エルサルバドルはワースト1位となっており、それにホンジュラスとベネズエラが続き、グアテマラは10番目に位置しています。ここ最近の傾向として、キャラバンの中に保護者のいない子供などの未成年者の姿が目立つことです。2014年には人道的危機として注目を浴びましたが、現在では恒常的に起こる問題となってしまいました。

中央アメリカの貧困状態を知る援助団体の支援によってキャラバンは、グアテマラのメキシコ国境沿いの町であるテクンウマンまで到着しました。しかし、10月19日にメキシコ国境を目の前にすると秩序と冷静さを失い、堀と移民局前の南京錠を壊して国境を越えました。このキャラバンの動勢は、10月19日に初めてメキシコ入りしてから非常に深刻化しています。

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10月22日のイダルゴ市政府ソニア・E・エルナンデス氏のインタビューによると、メキシコでの最初の経由地はチアパス州だったと述べ、続けて「本当のところ、あと何人来るのかわからない状況で、既に昨日までに4,700人もの移民が押し寄せている」と話しています。そしてWOLA(ラテンアメリカ問題ワシントン事務所)のメキシコ問題担当ディレクターであるMaureen Meyer氏は、最初のキャラバンがメキシコに到達した時点で「もし、多くの人の越境を許したら、将来的な人の流れはどうなるのでしょうか。また、将来的にこの越境を許したことが、この先どんな意味を成すのかなど、不確かなことが多すぎます」と話しました。

そしてMeyer氏が指摘した通り、中央アメリカから第2派と第3派のキャラバンが結成され、第2派は10月29日にメキシコとグアテマラの国境を流れるスチアテ川を、第3派は10月31日に国境に架かるロドルフォ・ロブレス橋を渡ってメキシコに入国しています。また、メキシコを縦断する彼ら移民たちは、犯罪の犠牲者になる危険にも晒されています。REDODEM(移民者支援ネット)は、2016年1月1日から12月31日までに34,234人の移民から聞き取りを行い、そのうち5,239人はメキシコ移動中に犯罪の被害者、もしくは目撃者になり、基本的人権を侵害されたと報告しています。多い犯罪として窃盗、暴力、恐喝の順で、犯罪組織や州の警官などによって襲われたとも報告しています。

アメリカのトランプ大統領は今回の一連するキャラバンの動きを強く非難し、キャラバンをアメリカ国境沿いまで近寄らせないため、あらゆる手段を講じると強硬な発言をしています。また、メキシコや中央アメリカ諸国に対して、移民キャラバンを止めるように様々な圧力もかけています。

対称的にメキシコは食事や水、医療サービス、そして無料の移動手段を提供しました。また、国連難民高等弁務官事務所のウェブサイトでは「今、皆様の援助が必要です。

メキシコに偉大な心をぜひ、見せてください」と訴えかけ、支援物資等の援助をお願いしています。この活動を通じて移民キャラバンを支援したいと力強く述べています。

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