託児所・保育施設について メキシコの社会・労働サービス

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ダビッド・カブレラ

ここ40年でメキシコの経 済および社会状況は一変 しました。それにより新た なニーズが市民のなかに 生まれました。労働階級やそれぞれ分野の 社会的役割は変化し、女性の労働面での 参画もより活発になりました。家族の構造 や機能も依然とは違います。そして、これら の社会変化を背景にして新たなニーズも登 場しました。特に昨今、夫婦共働きで子供 の世話をできない人たちが増え、託児所の 必要性は非常に高まりました。

現在、大多数の家族の父親、母親は社会サ ービスの給付を受けており、その中に親が 仕事をしている間、子供を預けることので きる託児所や保育施設のサービスもありま す。2007年5月10日、託児所および保育施 設の国家制度が作られ、すべての労働者に 無料で保育施設サービスを利用する権利 があることを認められました。メキシコの 主な社会保障機関は以下のものです。

○メキシコ社会保障機構(IMSS)

各種法令に則り、給付者に託児所のサービ スを提供します。また、一般市民に健康の 促進、病気やケガの予防、そして生活水準 の向上を目的とした様々なサービスを提供 しています。託児所のサービスは社会保障 法に規制されており、そこにはサービスを 受ける条件が記されています。

・仕事をしている母親 ・パートナーと死別または離婚しているも の ・ある条件を満たせば、子供の親権を持つ人も利用可能。

この場合、受けられるサービスは午前、も しくは午後です。自分の仕事の時間に応じ て利用時間を選べ、生後43日から4歳まで の子供を預けることができます。その際に 利用される託児所の安全規則は厳しく、た だ単純に世話をし、食事を与えるだけでな く、子供の成長に従って、服の着方、身だし なみの整え方、食事の仕方など生活の基 本知識を教えていきます。また、習慣や社 会通念を養う教育プログラムやゲーム、音 楽、歌のクラスもあり、子供の発育を助けま す。 この種の託児所では、IMSSが子供の体重 と身長を管理し、ワクチンの適用も監視し ます。なにかアクシデントがあった場合も、 近接するIMSSの医療施設が対応します。

○労働者社会サービスおよび安全機構 (ISSSTE)

この機構は労働者、年金受給者、退職 者と権利を持つその家族に奉仕しま す。行政関係の職員は、その所属する部 署が加入していればISSSTEの提供する サービスを利用できます。その際、この サービスの利用は加入者とその家族に 制限されます。 以下の条件を満たした人々が保育施設 を利用できます。

・仕事をしている母親。 ・パートナーと死別または離婚をしてい る親。(親権を持っていること) ・保護者(証明可能なこと)

これらの保育施設は生後60日から6歳 までの子供を預かります。厳しい安全 規則を備え、認可された人物だけが子 供を迎えに行け、入所の際には、医者 または看護士が毎日子供の健康状態を チェックします。よって病気の子供は感 染を防ぐため、受け入れられないことも あります。 この機構はより包括的な育成を目指 し、子供の世話やバランスの取れた食 事を与える援助サービスだけではなく、 教育サービスも提供します。また、衛 生や社会通念の教育も重要視します。 レクレーションや音楽も子供たちの成 長を促進するものとして行われていま す。 また、社会安全機構から委託された民 間の託児所もあります。これらの施設も 機構が定めた基準を満たしており、保 険に加入している母親は無料で利用で きます(保険に加入していない場合は 有料です)

※本記事に掲載しました各種保育制度に関しての 詳しい内容はお近くの行政機関にお尋ねくださ い。

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