メヌード 日曜日の家庭料理

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ミルドレス ヒメネス コスタス

「日曜日・・・おいしいメ ヌードあります」

そう書かれた看板をあち らこちらで見かけることはありませんか。メ キシコ国内の様々な州の街頭で見かけるこ とは、大変ポピュラ一なことです。 メヌードの起源を明確に語ることは難し いのですが、それはスペイン征服以前から のものとされています。

当時、誰もが捨て ていた牛や豚の胃を切り分けて、ニンニク と唐辛子の効いたス一プでじっくり煮込ん だ、元々は田舎の貧しい農民の料理でし た。1900年代に入ってから勃発したメキシ コ革命時には、お腹を空かせた兵士の食糧 が不足していたので、あまり一般的ではな かった牛の部位を料理に有効活用し始めま した。このようにして、牛の腸、目、舌などの 部位を食用にし、これが全国に普及したと 言われています。

それが今では、メキシコ人の日曜日のお気 に入りメニューとなるまで愛されました。 日曜日に愛される理由。それは皆さんご存 知のようにメキシコ人は必ずと言って良い ほど、週末の夜は社交的に過ごし、お酒を たくさん飲みますよね。だから前夜の酔い メヌード 日曜日の家庭料理 をとりたい場合に特に好んで食べられるよ うになったからです。

この料理は「レスシタ クルードス(二日酔い回復)」または「パンシータ(ホルモン)」としても知られていま す。 ニンニクや唐辛子が良く効いた強烈な風味 のトマトスープで、牛の消化器系の臓物をゆ っくりと時間をかけて煮込みます。一種の ホルモン料理であり、代表的なメキシコの 家庭料理の一皿でもあります。あまりのお いしさに二日酔いでなくても、自分の胃袋 を満足させるために食べる人もいるほどで す。

メキシコの家庭においては、特別な日の メニューとして、また家族全員が揃う日曜日 に、料理を下ごしらえしている間、おつまみ を食べながら、会話に花を咲かせ、遅い朝 食として食べられているのが一般的です。 お好みでさらに辛くするができ、アルボルと いう名の唐辛子(チレ・デ・アルボル)を添 え、家庭によってはレモン、アボカド、オレ ガノ、みじん切りのたまねぎを入れることも あります。片手には焼いたばかりの手作りト ルティーヤが欠かせず、また口の中の辛さ を消すために、とても冷えたソ一ダやビー ルを飲むのが定番です。

では、このメヌードのレシピをご紹介しまし ょう。特別な一品にするには、じっくりと煮 込むことと香辛料が決め手で、それによって あの独特な味わいを引き出してくれていま す。

○材料

• 牛の胃袋 1 kg (食べ易い大きさに 切る)• トマト 10個

• 辛いグワヒージョチレ(唐辛子) 10個 • 辛くないグワヒージョチレ(唐辛子) 10個

• ニンニク 1かけ • 塩、たまねぎ、レモン、粉末オレガノを 適量

○調理方法

1. 牛の胃袋を良く洗って圧力鍋に入れ、ヒ タヒタにかぶる位の水をいれて火にか けます。

2. 水が沸騰した後、引き続き30分間ゆで 続けます。

3. その後火を消し、冷めるのを待ってフ タを空け、ゆでた胃袋を再度水で洗って アクをとります。

4. 再び圧力鍋に戻し、同じ分量の水と共 に20分程ゆでます。

5. その間にソ一スを作ります。トマト、チレ 2種を表面に焦げ目ができるまでフライ パンで焼きます。

6. 焼き上げたチレの筋を取り、1かけらの ニンニクを入れて、2カップの水と共にミ キサーにかけます。ソ一スをよく混ぜた 後に、油を少々引いた鍋にトマトソ一ス を入れ、塩を少々加えて味付けします。

7. 牛の胃袋が良く煮えたら、湯を切りな がらトマトソ一スの入った鍋に入れ、数 分間煮つめます。 お皿によそってテーブルの上にカットレモ ン、オレガノ、そして、コマル(鉄板)で焼い たトルティージャも添えて、さあ、召し上が れ!

もし外食するのなら、一食30ペソから60ペ ソくらいのお値段で、様々なメヌードが楽し めます。 この素晴らしい料理を、ぜひあなたも味わ ってみてください。

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