プリメーラ・ディビシオン メキシコのサッカーリーグ

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カストゥーロ・チャベス

メキシコサッカーの最 高峰リーグ、プリメーラ・ ディビシオン【Primera División】(またはリーガ MX【Liga MX】とも呼ばれる)の2015-2016 シーズンは、パチューカがモンテレイをロス タイムの劇的なゴールで破り、見事に優勝 に輝いて幕を閉じました。

メキシコのサッカー国内リーグは、日本の Jリーグ同様1シーズン2ステージ制で、8月 から12月まで行われる前期リーグをアペル トゥーラ【Apertura】と言い、翌年1月から 5月まで行われる後期リーグをクラウスーラ 【Clausura】と言います。

18クラブがしのぎを削るレギュラーシーズ ンでは、各クラブ17試合の総当たり戦で前 期・後期のステージ優勝が争われ、上位8ク ラブがリギージャ【Liguilla】と呼ばれる決 勝トーナメントに進み、メキシコのチャンピ オンが決定します。

今期2016-2017シーズン の前期リーグの開幕は7月15日で、ドラード スと入れ替わって5年ぶりに1部リーグへ復 帰するネカクサがどのような戦いを見せる かが、今期の注目のひとつになっています。 昨季に話題を戻すと、得点王に輝いたティ グレスのフランス人フォワード、アンドレ= ピエール・ジニャックのことも未だ記憶に新 しいでしょう。ジニャックの加入は、近年の メキシコ国内リーグを象徴する最大の出来 事のひとつと言えるからです。

現在国内リーグは、「10/8」というルール が適用されています。このルールは外国人 選手の登録制限を無くすことを主眼とした もので、全てのクラブは、10人の外国人選 手、8人のメキシコ人選手で構成しても良い というルールです。このルールは、メキシコ 国内リーグだけでなく国の代表レベルにお いても、あらゆる面で停滞を招くだろうと 危惧されています。にもかかわらず、ルール 決定時に反対票を投じた のは、グアダラハラ(国内 リーグ唯一の純メキシコ 人クラブ)、パチューカ、レプリメーラ・ディビシオン メキシコのサッカーリーグオンの3つのクラブだけでした。

このルールの適用がメキシコサッカーにど のような影響を及ぼすのでしょうか。外国 人選手の過剰な起用が、メキシコリーグ の魅力を落としているという見向きがある 中、これから先、メキシコサッカーが出す 結果によっては、彼が得点王を獲得したこ とが色々なところに波及し、メキシコサッ カーを変えるかもしれません。

確かに良い選手がいないとリーグに、サッ カーに魅力が生まれません。その魅力を補 うかのようにストーブリーグ(リーグ戦の無 い期間のこと)に、各クラブは来るべきシー ズンの栄光を獲得するため、状況に合わせ て新戦力を補強します。

現チャンピオンのパチューカ、準優勝のモ ンテレイ、その他ティグレス、クルス・アス ル、サントス、トルーカなど、強豪かつ潤沢 な資金を持つクラブによる選手の争奪戦 は白熱し、各クラブのサポーターも一喜一 憂します。その他のクラブは、これらのクラ ブと比べると、大きな戦力を補強するのが 難しいと言うのが今の国内リーグの現状で す。

国の代表レベルでは今年、欧州サッカー最 高の舞台であるユーロ2016が行われ、アメ リカ大陸では、今年で100周年を迎え、世界 で最も歴史の古い大会と言われているコパ アメリカが開催されました。そして迎える8 月には、日本、メキシコも出場するリオオリ ンピックが開催されます。また、今年の終わ りから各地域でロシア・ワールドカップの最 終予選が行われ、盛り上がりは続いていき ます。 重要なサッカーイベントが目白押しですが、 メキシコサッカーがこれから先、どのよう な局面を迎えるのか、また本当に国内リー グの魅力が薄れていってしまうのか、それ を見極め、決定するの は、スタジアムに足を 運ぶ熱心なファン、そ してあなた自身です。

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