秋の風物詩 ドゥルセ・デ・カラバサをお試しあれ

 -  - 


イベット・ブソ

地理的にみて、メキシコは 多様な地域が存在してお り、その土地その土地に あった食品の生産が行わ れ、秋のこの時期、様々な種類の食物を収 穫することができます。 そのため、この国に様々な収穫祭などの大 地の恵みに感謝するお祭りがあり、その種 類は多様ですが、一方で、そこで振る舞われ る料理は、なぜか似ているものもが多いこ とに気づかされます。

また一方で、この時期自然界には荘厳な 色彩の共演を堪能できる時期です。そして 我々人間の世界でも「死者の日(el Día de Muertos)」や「ヴェンディミア(ワインの 収穫祭)」、そしてメキシコ州の謝肉祭「El Festival de la Matanza de Tehuacán」の ようなお祭りにでそれを感じることができ ます。

緑や黄色、オレンジ色、赤色と紅葉となっ た木々が熟させた果物で、この時期メキシ コ人の家庭では様々な料理が作られます。 この秋に作られた料理は、他の季節とは違 う、特別な雰囲気があるのです。 冬に向けて段々と寒くなっていく中で、冬の 寒さの中でも楽しむことができる甘い保存 食をつくるのが、メキシコの習慣です。(こ の時期に収穫される)赤リンゴ、カボチャ、 オレンジ、ザクロを使って、シナモンやチョ コレートを加えて、風味豊かに、見た目も 華やかなデザートが作られます。

この時期メキシコ人がつくる料理の一つ に、「Dulce de Calabaza」(カボチャのメ キシコ風甘露煮)というものがあります。こ の料理は、とても甘い香りなのですが、 口に入れるとシナモンの辛味とオレン ジの酸味が刺激する、匂いと味が不釣 り合いな一品で、なんとも変わった料 理です。秋の間、11月の死者の日に向け てjarabe de piloncillo(黒砂糖の蜜)、 八角、シナモンを加えて作る、10月、1 1月のこの時期の風物詩となっていま す。 今月号ではそのレシピを紹介しましょ う。これを食べれば、新鮮でとってもお いしい体験ができ、メキシコ滞在の思 い出となるでしょう。

材料

• かぼちゃ(calabaza de Castillaとい う種類もの) およそ3キロ

• ピロンシージョ(黒砂糖のブロック) ・・・2塊り

• 八角・・・・4枚  • シナモンスティック 2枝  • 水 3カップ

① カボチャをサイコロ上に切っていき ます。その際種の大部分は取り除 きますが、1つのサイコロにつき、1 つか2つ残しておくのがポイントで す。

② 大き目の鍋にカボチャ以外の材料( 水、ピロンシージョ、八角、シナモン スティック)をすべて入れ、沸騰させ ます。

③ 沸騰したら、カボチャを入れふたを 閉めます。弱火で時々かき混ぜなが ら、50分~90分ほど煮詰めます。 汁にとろみができ、カボチャが柔ら かくなって、色が濃くなったら、完成 です。

bookmark icon