“最弱の皮膚”を持つアジア人 メキシコで紫外線対策をしっかりと

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Mexico新聞編集部

春夏秋冬と、豊かな四季を持つ日 本。翻ってここメキシコは日本人 にとって一年中“夏”のような気候 です。こうした「常夏」のメキシコ に移住していきた私たちは、スポ ーツや旅行、はたまた外回りなど で常に日光を浴びることになり、 日焼けやシミなどの肌トラブルに 悩まされがちです。もちろん、皮 膚がん発症の可能性も上がって きますので、健康のためにも、紫 外線対策を行うことは必須でしょ う。 レオン市内でクリニックを開業し ている皮膚科専門医パトリシア・ バルデス氏によると、特にアジア 人の肌は皮膚科医の間でも「今ま で出会ったことのない、最も敏感 な皮膚」と表現されています。日 光を吸収しやすく、シミが発生し やすい、しかもできたシミが抜け にくい、そんな三重苦を背負った「 最弱の皮膚」だということです。

パ トリシア先生によると、皮膚医学 的には、人間の皮膚は肌の黒さに よって、5つのレベルに分類され ています(レベルが増えるほど黒 い)。私達日本人は大体レベル3も しくは4に分類されます。私達の 皮膚が「最弱の皮膚」である原因 は、このレベルが高いからだとさ れていますが、「詳しい理由はわ かっていない」そうです。

一見すると、日に焼けると真っ赤 になってしまう白い皮膚の方が 敏感だという印象があります。確 かに、白い皮膚はしわができやす く、他の黒めのトーンの肌より、 皮膚がんの可能性も上がります。 ですが、「皮膚科医の中では脱毛 や、シミ治療などの際に、最も注 意を払って処置を行うのは東洋人 の皮膚」とパトリシア先生は強調 しているのです。 そのため、パトリシア先生は、シミ などを改善するためにピーリング 治療を行う際、治療前の準備段階 に特殊なクリームを塗っていくの“最弱の皮膚”を持つアジア人 メキシコで紫外線対策をしっかりとですが、その準備期間が白人の場 合、15日間かけるところを、ア ジア人には45日間を設け ることもあるそうです。 また、前述したように シミが抜けにくいこと から、「一般的にアジ ア人は治療の効果が 表れるのが、レベル の低い人たちより遅 めだ」と主張していま す。

○パソコン、携帯電話、 電子レンジ・・・ 紫外 線以外にも注意を!

それでは、そんな最弱の皮 膚を持つ私たちが、メキシコ でも、美しく健康的な肌を保 つにはどうすればいいのでし ょう。簡単な方法はやはり日焼 け止めを塗布することです。た だ、その際肌の質に合わせて日焼 け止めを使うのがポイントなりま す。具体的に言うと、乾燥肌、ま た、年齢が35歳を超えたころには クリームタイプのもの、油肌やニ キビ肌には油分が少ないジェル やローションタイプの日焼け止め の使用がおすすめだということで す。また、最近の日焼け止めには UVカット成分だけではなく、化粧 下地のような機能も備えたものが 多く出回っています。そのような 場合、「肌への負担を抑えるため に、派手なメイクは控えましょう」 とパトリシア先生は話していま す。

また、日焼け止めを使う場合 は、肌が脂っぽくなるのを防ぐた め、日頃の化粧品選びでも、極力 オイルフリーと書かれたもの選び ましょう。塗る頻度に関してパト リシア先生は、「日焼け止めの効 果は約4時間ほどです。朝の出勤 やお出かけ前に1回、昼過ぎにも う一度塗り直しを行うのが良いで しょう」と述べています。 また、パトリシア先生は、「肌ダメ ージの原因は紫外線だけではなMexico新聞編集部い」とも強調しています。例えば、 照明やパソコンや携帯電話から 発せられるブルーライト、さらに は電子レンジの電波まで、私たち の肌に攻撃する危険因子なので す。現代社会に生きる私達の肌は 常にこうしたダメージを蓄積して いることになります。電子機器に はブルーライトカットの保護シー トを貼るなど、ちょっとした工夫 が美しく健康的な肌の維持につな がるということです。

○治療は冬ではなく、「夏」に!

こうして、様々な対策を行ったとし ても、どうしてもシミができてし まった場合、またはメキシコで脱 毛など肌の治療を行いたい場合 は、パトリシア先生は「必ず冬で はなく、夏に行いましょう」と強調 しています。日本では、夏よりも 冬のほうがいいと言われることが 多いですが、メキシコ、特にバヒオ地区では日本と比較して暑い 時期が長く、短期間に冬が到来す る為、肌がその急激な変化により ダメージをかなり受けるのだそう です。そのため、日本とは真逆、夏 の施術が勧められると話していま す。

最後に余談ですが、パトリシア先 生は南米人とアジア人は遺伝学的 に似ている可能性が高いと指摘し ています。というのも、中南米人 とアジア人に共通して色素沈着な どの皮膚疾患を患うことがあるそ うです。中南米では顔や体を洗う 際に強くこすり過ぎることなどか ら発生することが多いようなので すが、「日本でもひょっとしたら、 あかすりなどによる強い刺激によ って起こるのかもしれませんね」 と話しています。

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