悪をくじいて、祝福が宿る ピニャータを楽しむこと

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建築家 ダビッド・カブレラ-ルイス

メキシコで はポサダや クリスマス の夜に、お菓子やフルーツ が入った張り子を棒で割る「 ピニャータ」【piñata】を楽 しみます。これはもともと中国が発祥の風習で、後年、ヨ ーロッパ、スペインへと広が り、そしてメキシコには、カト リックの伝統的なクリスマスのお祝い行事として辿り着きまし た。

昔の張り子は、雄牛をかたどった ものに、中国の風習に則ってその 年の農業の収穫などをシンボリッ クに表した、たくさんの色紙を張 り付けたものだったようです。今では、主に七つのとんがりがある 星形をしたものが多く、これは七 つの大罪(高慢・憤怒・嫉妬・怠建築家 ダビッド・カブレラ-ルイス惰・強欲・暴食・色欲)を象徴して おり、色とりどりの紙で飾られた 大罪を棒でたたき壊すことで悪を 滅ぼし、ピニャータの中から落ち てくるお菓子やフルーツは、悪を 滅ぼした人々の良心や善行への 祝福を表しています。

より伝統的なやり方としては、ピ ニャータを壊す人が目隠しをしま す。これはこの世の悪を滅ぼすという人間の善行を表す宗教 的な意味合いがあり、目隠し された人は周囲からの「上! 下!右!左!」という掛け声 に導かれ、棒を振って壊しま す。

古くからの作り方として 粘土や新聞紙でかたどっ て色紙で飾りますが、今日では壊すのを難 しくするために段ボールなどで作られたも のもあります。その中にはサトウキビ、レモ ン、オレンジなど、メキシコでは一般的に知 られているおやつを入れます。

より華やか な演出として、おやつ以外にこの日ために 用意した特別なお菓子やスナックなどを入 れたりもします。 また、敬虔なカトリックのファミリーでは、 壊す人の祈りの声が周囲に聞こえなかった りすると壊すことを許されず、その間に他の 人が先程より小さいピニャータにチャレン ジするということがしばしばあります。

以下はピニャータを割る時に歌われる歌詞 です。

Dale, dale, dale, (打て、打て、打て)

no pierdas el tino. (狙い外さず)

porque si lo pierdes, (もし外せば)

pierdes el camino. (ターンは修了)
Dale, dale, dale, (打て、打て、打て)

dale y no le dio, (打ったが当たらない)

quítenle la venda (目隠し取って)

porque sigo yo. (今度は自分の番)

La piñata tiene caca, tiene caca, cacahuates de a montón. (ピニャータにはピーナツ、ピーナツ、 ピーナッツが沢山)

No quiero oro, ni quiero plata, yo lo que quiero es romper la piñata. (金なんて要らない、銀もいらない、自 分はただピニャータが割りたい)

Ándale niño, no te dilates, con la canasta de los cacahuates.

(ほらボク、もたもたしない、ピーナッツ の籠を持ってきて)

家族や友人、恋人たちと楽しんで、盛り 上がるのはとても良いことですが、くれ ぐれもピニャータ割る時だけは、事故の 無いように注意しましょうね。 それでは皆さん良い休暇を。

We wish them, happy holidays!

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