甘い伝統 死者を祝うこと アルフィニィーケとは?

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ロレナ メディナ

ミニチュアのフルーツ、ガ イコツ、棺、動物、これら バラエティに富んだフィギ ュアたちが、町のあちらこちらにお目見えし ます。少しでもメキシコに関心がある方な らおわかりの通り、これらは死者の日をお 祝いするために作られたお菓子、「アルフェ ニーケ【Alfeñiques】」です。

アルフェニーケ とは基本、卵白、砂糖、小麦粉、蜂蜜、食用 香料や着色料などで作られる飴のことで、 それに色々な飴細工を施すのが伝統となっ ています。メキシコのこの季節、死者の日を お祝いするためにたくさんの色や形をした ものが町中を埋め尽くします。 あるメキシコ人は「私は死を怖がらない。 なぜならみんなが死者の日にお祝いをして くれるからだ」と言います。それくらい私た ちは10月から11月の最初の一週間、祝うこ とで愛と平安をもたらしてくれるこの伝統 を喜んで享受しています。

死者の日には、近親者のお墓を訪ねて、祭 壇を作るのも伝統となっています。7段の祭 壇には食べ物やジュース、テキーラやメス カルなどのお酒、故人の写真やキャンドル、 ガイコツが形取られた砂糖菓子が供えら れ、それがオフィス、町のホール、広場、各 々の家庭など至る所に飾られます。

お供えの中でも目を引くのがやはり砂糖 菓子のひとつ、アルフェニーケでしょう。ある歴史家によると、甘いもの自体はサウジ アラビアからもたらされたものと言われて います。そして溯ること1630年。メヒコ州トルーカに住むスペイン人フランシスコ・デ・ ラ・ロサ、彼は時の支配者であるスペイン 王政府に甘いものが作れるよう承認を迫りました。その日以来、国の伝統として死者の日を祝うようになり、その後たくさんの レシピが次々とメキシコに入ってきて、今日 のようなアルフェニーケが作られるように なりました。

そこにはもちろん、カトリック の宗教的意味合いが重なっていることも事 実です。 アルフェニーケは、先に書いた通りオフィ スや公共の場所の祭壇などで見られるの は当然ことながら、レオンで言えば、The House of Culture(歴史センター)の前に飾るのが正しいと 言われています。歴史センターはアルフェ ニーケを捧げるのに完璧なシナリオを私た ちに与えてくれるでしょう。そこではカップ ルが夜を楽しんだり、家族、友人たちが集 まってお祝いしたりと、様々なシーンとめぐ り会える喜びを分かち合える場所だからで す。

歴史センターだけではありません。ライ オンの噴水の周りでは、白いテントのスタ ンドが建ち並び、そこには色々な形をした アルフェニーケやお菓子、チョコレート、お もちゃなど、この季節独特の多くの装飾が 見ることができ、お祝いの雰囲気を盛り上 げます。

アルフェニーケを初めて食べるあなた にちょっとしたアドバイスをしておきま しょう。そこにフルーツがあったのなら ば、まずそれを食べてください。アルフ ェニーケには大小様々ななサイズがあ りますが、全体的には柔らかくてとても 甘いものが多いです。ですので先に崩れ 落ちやすく、口をさっぱりさせてくれる ものから食べると、より長く楽しむこと ができます。

そんなアルフェニーケにち ょっとした配慮がなされているのをご 存知ですか。アルフェニーケ用のバッグ やバスケットが用意されているのです。 それは買った後に壊れないようにと特 別に作られたものなのです。 バスケットに入らない魅力的なアルフェ ニーケがあります。それは頭蓋骨の形を したアルフェニーケ。この頭蓋骨のアル フェニーケは、明るい色の花やクロスと 一緒に装飾されるのが一般的です。甘 くてポピュラーなものなのですが、形的 に繊細な作りのものほどとても壊れや すいので注意してください。 お値段はと言うと、年々高騰しつつある のですが、安いものなら2〜5ペソ、頭蓋 骨のものやフルーツがあしらわれた豪 華なものなら最大で30〜50ペソものも あります。

その他にお気に入りのアルフェニーケ をご紹介しましょう。それはチョコレー トで覆われた頭蓋骨のアルフェニーケ。 チョコレートが溶けてしまうのですぐに 食べないととお思いでしょうが、後々に この祝いの余韻を楽しむアイテムとし て、そこは冷蔵庫で保管して、死者の日 を過ぎても甘いお祝いを楽しんでみま せんか。 町中には、「カトリーナ」などのシンボ ル化したガイコツや大きなフルーツ、伝 統的なメキシコ料理のエンチラーダな ど、派手で目移りする物が溢れ返って います。

でもアルフェニーケを見失なわないでく ださい。他のものに比べると地味に思 えるかもしれませんが、アルフェニーケ だって派手さでは引けを取りませんし、 あなたの欲しい形に作ることだってで きます。それに動物や昔は無かった映 画などのキャラクターなど、人々は伝統 の良さを受け継ぎながら進化したアル フェニーケを登場させ、今もこのお祝い に花を添えています。 あなたはこの「死者を祝う」甘い甘い 伝統をどんな思いでお祝いをしました か。

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