オフレンダ(祭壇)の意味 (Altar de muertos)  メキシコの死者の日

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エデイット バルガス • 新聞記者

オフレンダ【ofrenda】(祭壇) だけでなく死者の日のお祝い は世代を超えて、手と手を携 えて築いていくのが伝統とな っています。この儀式には、死 者の訪問により幸せや豊作、 逆に不幸や不作などをもたら され、家族にどんな繁栄が訪 れるのかなどの意味合いも込 められています。

一般的には7段で構成される オフレンダ。それぞれの段に写 真やキャンドル、花に加えて故 人の好物などを供えます。こ こでは、来年から死者の日の お祝いの儀式であるこの伝統 的な7段のオフレンダ作りを、 あなた自身でできるように一 段一段順を追って解説してい きます。

 

1段目―あなたが信じる、また は崇拝している聖人の像など を置きます。

2段目―煉獄に落ちた魂に捧 げます。魂に煉獄から出る許可を与えるスペースです。

3段目―煉獄の子供たちの魂 を浄化するために塩を供え ます。

4段目―地上に舞い降りて通 り過ぎる魂のためにパンを供 えます。

5段目―食べ物を供えます。生 前故人が好んだ飲み物や果 物、料理などです。

6段目―祭壇に祀られている 亡くなった方々の写真を並べ ます。

7段目―種子や穀物などで作 られた十字架を飾ります。

先住民の伝統とカトリックの 考えがミックスされたことによ り、各段には複数のアイテムを 追加することもできますが、 死者の日に亡き故人を偲ぶと いう本質的な目的があること を覚えておいてください。 故人のイメージなども1段目 や最上段に飾ることができます。

カトリック教会によって融 合した要素は、死者を祝福するた め故人の写真の隣に配置された 灰または塩から作られた十字架 です。 香りを放つスティックは、エネル ギーを浄化する意味を持ち、どの 段にも飾れます。 死者の世界からの入口のシンボ ルとして、オフレンダの上部には マリーゴールドで飾られたアーチ を掲げます。

また、オフレンダの 各段のほとんどを祝祭の意味を 込めた特徴的なカットを施したカ ラフルな切り紙たちで飾り付けを します。 哀悼と清浄の意味の紫と白のキ ャンドルは、双方の世界を照らす ガイドとして灯します。特定の場 所に配置するのではなく、キャン ドルは水と同じくどこにでも配置 できます。

双方の世界を旅する魂 の渇きを潤すため水は供えられ、 この2つのアイテムは、魂の清浄を 表現する意味でオフレンダから外 すことはできません。 間違いなくオフレンダの中で最も 印象的な飾りはお花たちで、メキ シコではマリーゴールドが一般的 です。この時期に収穫期を向か え、その香りは生ける地上の世界 への道しるべとしての意味があり ます。

そして死を表す頭蓋骨のお菓子、 飴細工のアルフェニーケを供え ます。 オフレンダに欠かせない要素。そ れは晩餐のように食べ物、パン、 飲み物の食事を供えることです。 定説では、故人が生前に好きだっ た料理や飲み物をオフレンダに供 えておくと、晩に訪れる死者たち がオフレンダの上で宴を開いて味 わうと言われています。

最後にオフレンダに子供が祀ら れている場合は、その子供の私 物である帽子や笛、おもちゃなど や、その子が喜びそうな物を供え ます。 もちろん一辺倒のパターンや制限 するルールがあるわけではありま せん。目的さえちゃんとわかって いれば、飾り方はあなた好みに自 由に飾ることができます。偽の故 人のお墓を作ってそこにオフレン ダを作るというほど柔軟性のある 伝統です。

ただ、死者の日とは、故人と私た ちの愛をもう一度思い出させてく れるメキシコ特有の伝統的なお 祝いということだけでなく、そこで 生きる人々の繋がりや生活を感じ られるものであり、それをみんな で分かち合える機会でもあるので す。そんな時間の繋がりが伝統と いうものを生み出し、受け継がれ ていくのです。

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