ジャガー・ウォーリアー (ジャガー戦士) 

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ロレナ メディナ

「ジャガー」は、メキシコ を代表する動物の一つで す。3000年以上もの間、 植民地時代の重要なシンボルでした。メキ シコシティの人類学博物館で見られるよう に、「すべての男性の奥底にはジャガーがい る。ジャガーは男性が変化したもの」と信じ られ、男性を象徴するイメージとして多数 の芸術作品で表現されています。

アステカ 文化においてジャガーは勇敢な神であり、 アステカの戦士のエリート軍団は通称「ジ ャガー・ウォーリアー(ジャガー戦士)」と 呼ばれていました。

このジャガー・ウォーリアーは、戦闘時にジ ャガーの力を得られるとして、ジャガーの毛 皮をユニフォームとしてまといました。アス テカは好戦的な文化であり、このエリート軍 団はアステカの神々にささげられる生贄と しての捕虜の捕獲を戦闘中に行いました。

 

ジャガー・ウォーリアー(ジャガー戦士)このジャガー・ウォーリアーになるために は、アステカの軍隊の一員として、2つの戦 いにおいて12人の捕虜を捕獲することが条 件で、捕獲する行為は神々を讃えることと され、戦場において敵兵を殺害するよりも はるかに大きな功績であり、敵兵を捕虜と せず殺すことは、戦士にとってとても不名 誉なこととされました。

また、警察の一種としてアステカの各都市 の警護も行い、その際には鳥の羽根を装飾 した盾を用い、それにより魔法の力を得ら れると信じられていました。ジャガー・ウォーリアーは「夜空の神々」と 讃えられていましたが、それとは別に「イー グル・ウォーリアー(鷲の戦士)」と呼ばれ るエリート軍団も実在しました。彼らは太 陽を象徴する戦士です。この2つのエリート 軍団の違いを示すものは色々ありますが、両軍団ともにアステカにおいて最も勇敢 で、最も恐れられ、そして敬われた戦士たち でした。余談ですが、今日の私たちもイーグ ル・ウォーリアーのシンボルを見ることが できます。国内最大の航空会社・アエロ・メ ヒコ航空のあのロゴマークです。

アステカは戦闘部族でした。高貴な出自で ない一般の少年たちは、10歳から戦士にな るための訓練を受けました。彼らのインス トラクターは、戦闘やリーダーシップにおい て豊富な経験を持つ、ベテランの戦士が担 い、主に少年たちの力や残忍さを引き出す 訓練を集中して行いました。またこの少年 たちは、火起こし用の大量の薪の運搬、コ ミュニティーに必要な水路等の建設や農業 のサポートにも任命され、他には戦士が戦 場で勇猛果敢に戦えるように武具や食料、 その他軍用物資の輸送などの後方支援も 担っていました。戦いの功績は、アステカ文化における上流 階級へ上るための一つの手段でした。この ランクの男性は社会のエリートとされ、貴 族同等の権利を与えられました。彼らはプ ルケ(リュウゼツランの蜜で作られた古代 のアルコール飲料)を飲み、側室を持ち、王 宮での饗宴に列席できました。

今日でもいくつかの農村地域ではジャガー にまつわる休日を祝う習慣があります。ゲ レロ州のトトルテペックのような農村では、 ダンサーたちがヒョウ柄の黄色いスーツに ジャガーのマスクをつけて踊ります。これ は略奪者から作物や家畜を守るためのも のであり、古代プレ・ヒスパニック文化とカ トリック文化の融合されたものと考えられ ています。

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