番外編:テキーラとの組み合わせで いい“塩”梅に!  メキシコの“サル【Sal】”を知る

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メキシコでは、アルコール度数の高いテキーラを飲み際には、塩とライム(こちらで はレモンといいますが)を口の中に含み、その後テキーラを口の中に含んでいくこ のスタイルはメキシコに住む皆さんならご存知でしょう。

でもその際に、ただの塩を 使うのではなく、レモンやハイビスカスなど様々な食材を混ぜた塩を使うのが、今、 メキシコで一種のブームとなっています。 今回は、テキーラとの相性が良い、メキシコならではの原料を使った「サル【Sal】」を 8つをご紹介していきます。

〇サル・デ・コリマ【Sal de Colima】

コリマ州の山々で採取される塩はメキシコで一番品質が高いとされています。なぜ なら、良質なミネラルがたっぷり含んでおり、健康に良いとされているからです。そ の品質の高さの表れなのでしょうか、その匂いはとても芳醇で、その食感もカリっと しており、どんな料理にも、どんなカクテルにも合うことでしょう。

〇サル・デ・タマリンド【Sal de tamarindo】

タマリンドとチレ・モリーナ(ハラペーニョを乾燥させたもの)を砕いて混ぜ合わせ た塩です。唐辛子を使っていますが、辛さはさほど強くなく、どちらかというと酸味の ほうが強いです。組み合わせる食材によってその味は千差万別に変化しますので、 付け合わせるカクテルによって様々な味を楽しむことができます。

〇サル・デ・チョコレート【Sal de chocolate】

チョコレートと塩という本来は相まみえない2つの食材を組み合わせたこの赤茶 色の塩は、見た目以上にメスカルやテキーラとの相性が抜群。ここ最近では、その 意外な組み合わせが人々の評判を呼び、好んで食されている塩です。

〇サル・デ・グサノ【Sal de gusano】

グサノとは芋虫のこと。でもただの芋虫ではなく、甘いリュウゼツランを主食にして いる芋虫を使っており、その色はとても明るい赤色です。その芋虫とチレ・デ・アルボ ルやワヒールという唐辛子、海塩を混ぜあわせて作ったものです。ピリリとした辛さ を加えたいときにおススメです。

〇サル・デ・トルティージャ【Sal de tortilla】

メキシコ人の主食トルティージャを混ぜあわせたもの。「トウモロコシの粉末とレモ ンの塩」と呼べますが、どちらにしてもトルティージャと同じく、どんな飲み物や食材 との相性抜群。もちろん、テキーラやメスカルとの相性も言わずもがなです。とても スモーキーかつ柑橘系の爽やかな匂いがし、まるでステーキを焼いた際に感じる あの肉汁のジューシーな匂いを彷彿させます。

〇サル・コン・オルガノ【Sal con orégano】

ハーブ塩は、様々な料理にアクセントを加えることができるため多くの料理で使わ れていますが、このオレガノと塩の組み合わせは料理はもとより、テキーラ やメスカルとの相性が抜群です。その異国情緒漂う味をカクテルに 加えれば、まったく新しい味覚体験にあなたを誘うでしょう。

〇サル・コン・フロール・デ・ハマイカ【Sal con flor de jamaica】

ハマイカ(ハイビスカス)の赤色がとても鮮やか で、まさに目でも口でも楽しむことができる塩 です。意外ですが、テキーラやメスカルなどの お酒と組み合わせて飲むようになったのはご く最近のこと。今回ご紹介するほかの塩よりも、 ハマイカの甘さや酸味のおかげで、その塩分 が中和されており、初心者の方には一番適して いるでしょう。

〇サル・デ・チャプリン【Sal de Chapulín】

あまりにも有名ですが、この虫(チャプリンはバッ タの意味)は、メキシコではレモンとチレとあわせ て食べる伝統食です。ただ、塩と合わせてもその美 味しさは変わることありません。チャプリンと海塩、 そしてこれらに合うチレを組み合わせて作られて おり、この塩のしょっぱさと、メスカルの甘さが何 とも言い難いコンビネーションを醸し出し、メキ シコ人が大好きな一品です。 料理やテキーラ、カクテルに欠かさない サル。サル一つとっても、メキシコの食 文化の奥深さを感じていただけるの ではないでしょうか。

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