食卓に咲く花 食べる春 メキシコ食用花を知る

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毎年この季節には、いたるところで花が咲いています。ハカランダやタバチネスのように通りを彩る木々や、プランターや植木鉢でも見かけますし、メキシコを彩る花々の中には、台所でも毎日のレシピの中で使われる材料になっているものもあります。

今回は料理で使われる花についてお話しします。

良く知られているものの一つとして、かぼちゃの花があります。

黄色の漏斗のような形をした花で、その中にいろいろなものを詰めたり、オアハカチーズだけを入れたりして調理します。この花の料理への利用の起源は、先スペイン時代までさかのぼります。実際、ビタミンAや葉酸、カリウム、抗酸化物質、カルシウムが豊富で、先スペイン時代の食事では主要な食材の一つでした。玉ねぎ、トマト、ニンニクと煮込んでケサディージャに挟んだり、メキシコ州のトルーカではキノコのスープに入れたり、さらに、溶き卵にくぐらせて油で揚げたフリッターなど、様々な調理法で楽しめます。

インゲン豆の花も、インゲン豆がメキシコの食事において主要食材の一つであることを考えるなら、その花も様々な料理で使われているとしても驚きはないでしょう。この赤みがかった小さなつぼみの花はオアハカ州、チアパス州、ベラクルス州などのいわゆる田舎料理に用いられていて、フリッターにしてインゲン豆のペーストや牛肉の付け合わせになります。

調理方法は簡単で、少しの水で洗い、お好みで玉ねぎ、にんにく、塩、コショウと煮込むだけです。

コロリーネスという、チレを思い起こさせるような赤くて先のとがった形をした花もあります。北米・中米原産で、2月から3月の間によく見かけます。味が濃くて赤身の肉と比べる人もいます。また、卵とチーズと一緒に混ぜてオムレツのようにして料理します。花以外の部分は危険なアレルギー反応を引き起こす可能性があるので、花だけが食べることができると覚えていてください。

他の素晴らしい食用花にはロシータス・デ・カカオがあります。

この花は、白く、いい香りがして少し甘い味がします。カカオをイメージさせる名前にもかかわらずカカオの木からではなく、「葬儀の木」と言われ、カカウアソチトル(cacahuazochitl)と呼ばれるオアハカ、ベラクルス、チアパス、キンタナ・ロー、タバスコの各州に生息している木に咲きます。何に使われているのかと聞かれますと、答えはテハテというトウモロコシとカカオでできた先スペイン時代の飲み物に使われます。結構いけますよ。

飲み物といえば、トウモロコシ、カカオ、フローレス・デ・マヨという花でできた「ブプ」という飲み物があげられます。この花は3月から9月にかけてチアパス、ゲレーロ、オアハカの各州で収穫され、サラダや保存食によく使われますが、はちみつと混ぜて作られる、とてもおいしいデザートにも使われます。また、他の国ではハイビスカスとして知られているハマイカと一緒に飲料水やシロップにしてのどの渇きを潤します。

ここまでご紹介した花のほとんどは今の季節しか手に入らないので、ぜひお試しください!ここで簡単なレシピを一つご紹介します。

ズッキーニの花とトウモロコシのスープ

材料(2人前):

ズッキーニ4本、角切り

ズッキーニの花100g、洗って茎を外しておく

エパソテ(アリタソウ)の葉4枚

トウモロコシ2本、芯から外しておく

玉ねぎ1/2個、

みじん切り チレ(ハラペーニョ)1本、細切り

コンソメスープ2カップ(コンソメキューブ1個)

塩 適量

オリーブオイル 適量

作り方

① 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを透明になるまで炒めます。細切りにしたチレとトウモロコシを加え香りがするまで炒めます。

② ①に野菜コンソメを加え、トウモロ コシの粒が柔らかくなるまで8分間弱火で煮ます。角切りにしたズッキーニとみじん切りにしたエパソテの葉を加え、軟らかくなるまで煮こみます。

③ 塩コショウで味を調え、最後にズッキーニの花を入れます。そのまま4分煮込みます。これで完成です 。

温かいうちに角切りにしたパネラチーズやチポートレを付け合わせて召し上がってください。

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