4月30日はこどもの日 影が潜む子供の今を表す10のキーワード

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メキシコは1924年に「こどもの日」を4月30日に決めました。子供にとっては心待ちなお祝いの日ではありますが、残念ながらメキシコの子供を取り巻く環境は、厳しいものとなっています。目を背けるわけにはいかないメキシコの実状をお伝えしたいと思います。

1.子供の人数

2015年の国勢調査によると、0~17歳の子供の数は3920万人で、3人に1人が18歳未満の子供です。

2.出生証明の有無

子供が生まれたら出生届を出さなければいけませんが、2011~2013年に生まれた子供のうち2.6%は出生証明書を持っていません。

3.健康

INEGI(国家統計地理情報局)によると、2011~2013年の3年間で0歳の乳児1000人のうち14.3人が亡くなったという結果が出ています。また、保健省の調べでは、メキシコでは2000~2004年で0~14歳の死亡した子供のうち48.1%は、腸内感染症による疾患が原因で亡くなりました。また、健康に関する大きな問題に肥満が挙げられます。IMSS(メキシコ社会保険庁)によると、メキシコは世界で一番子供の肥満率が高い国としてランクインされています。その他に2015年の国勢調査からは10~17歳の10万人あたりの男子4.3人、女子3.2人が自殺しています。同調査では0~17歳のうち16.9%が軽度、9.5%が中度、7.6%が重度の栄養失調の状態であったこともわかりました。

4.障害

IMSSの2014年のデータによると、18歳未満の1.9%が障害を持ち、4.8%は生活に支障を来たしているとのことです。

5.予算

2016年の予算では、子供を支援するために73億7千ペソが割り当てられました。ただ、内務省のSIPINNA(児童・青少年一体的保護の国家制度委員会)の幹部であるリカルド・ブシオ氏によると、これは子供1人あたり年間1000ドルを少し上回る程度の割り当てに過ぎず、「ラテンアメリカ諸国の中では最低である」と指摘しています。

6.教育

2015年の国勢調査によると、3~5歳の650万人のうち35.8%が学校に通っていないとのことです。6~14歳の2080万になるとその割合は3.5%になりますが、15~17歳の640万人では26.5%に増加していました。

7.児童労働

2013年にINEGIが行った児童労働に関する調査によると、5~17歳で労働をしていたのは8.6%で、実に250万人の子供が働いていました。性別では男子が67.4%、女子が32.6%でした。2016年の調査では、子供100人のうち8人が働いており、5~11歳では14.0%が労働をして、53.3%は労働をしながら勉強や家事などを行っていました。ARDF(連邦区議会議員会議)のデータでも、働いている子供の数はメキシコシティだけでも100万人を超すという報告があり、9歳未満という低年齢で家族を支えるために働くことが必要な状況に陥っている現状が多々あることを伝えています。

各種データを織り交ぜてみると、3千万人以上いるメキシコの子供の約40%は、今も働くために学校に行くことをあきらめなければならない状態にあるのです。

8.貧困

CONEVAL(社会開発政策評価議会)の2014年の調査によると、18歳未満の53.9%である2140万人が、いわゆる貧困状態であるとされています。

9.虐待と犯罪

INEGIが2014年に行った「犯罪対策に対する調査」によると、メキシコの47都市に住む12~17歳の10人のうち4人が、虐待や犯罪などの被害にあっています。また、DIF(家族総合開発機構)の「家族や子供に関する年次調査」によると、2014年における子供に対する暴力事件は3万9516件も報告されています。これは2013年の3万2652件より増えましたが、解決した事件数は2013年の1万8277件に対し、2014年は2万7675件と1年で50%も伸びていることも明らかになりました。

10.行方不明

国連人権高等弁務官事務所のメキシコ代表であるヘスス・ペーニャ・パラシオス氏は、2006~2016年の間で6千人以上の子供が行方不明になっていると述べています。また、付け加えて多くの子供たちが行方不明になっている地域は、タマウリパス州とメキシコシティだとも話しています。

<参考サイト>

INEGI(国家統計地理情報局) – www.inegi.org.mx

CONEVAL(社会開発政策評価議会)- www.coneval.org.mx

EL FINANCIERO – http://www.elfinanciero.com.mx/

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