マヤ文明の至宝 蛇の王国「カラクムル遺跡」  メキシコ探検隊 その1

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カンペチェ州の景色は、とても厳かで思わず息を呑んでしまうほどです。まさに宝と言ってよいでしょう。いつ行っても楽しく旅行ができる場所で、写真を撮るにしても、食が目当てでも、大自然を感じるにしても、あるいは世界遺産などの歴史遺産を巡るにしても、全てがそこにあると言っても過言ではない、そんな魅惑的な場所です。また、カンペチェは海賊対策の要塞都市として栄えた場所なので、海賊マニアの人にとってもおススメです。

ンペチェは57000平方キロほどの広さですが、そのうちの40%は環境保護地区に指定されています。この大自然のちょうど真ん中に3000年もの歴史を持つマヤ文明の遺跡地区が16カ所もあります。今回はこの大自然に囲まれた先コロンブス時代の歴史地区の中でも素晴らしい場所を皆様にご紹介します。

■カラクムル遺跡「蛇の王国」

世界遺産にも登録されたカラクムル遺跡は、自然保護区の入口から1時間ほど車を走らした所にあります。きっとこの長い道中で、「いったい誰がどんな目的でこんな森の中に文明を作ったのか」「どんな人たちが暮らしていたのか」「なぜこの遺跡がマヤ文明の中で重要視されているのか」「いったいどんな歴史が詰まっているのか」など、そのような疑問が湧き上がってくるでしょう。でも、森が拓けてこの遺跡に辿り着いた瞬間、その疑問はすぐに解けるはずです。

カラクムルとは「2つの塚」という意味で、この遺跡にある2つのピラミッドを指していると考えられています。ただ、ここを征したカーン王朝が蛇の紋章を使っていたこともあり、この遺跡を「蛇(カーン)の王国」とも呼んでいます。このピラミッドのある地区は、古代で最も力のあった場所のひとつだと考えられています。

この中心地とも呼べるピラミッド地区を訪れると、誰もがきっとこの地の虜になるでしょう。残念ながらこの遺跡地区の全地域が公開されているわけではありませんが、がっかりしないでください。公開されている箇所全部見ようと思ったら4時間もかかってしまいます。ですので、今回はそんなに時間をかけられない方のプランで進みたいと思います。

まず、ピラミッドに直行する前にその手前にある「グランプラザ」に行ってみましょう。ここはかつての政治家や宗教家など文明のエリートたちが会合を行った場所で、ここから古代メキシコの歴史が動いたことを思い描いてみると、感慨深いものが込み上げてきます。

古代の息吹を感じた後は、2つあるピラミッドのEstructura II(建造物2)に行ってみましょう。このピラミッドは頂上への登頂チャレンジができますが、高さ50mもありますからスリル満点。ですが、その冒険の先には、地上では森に覆われて見ることができなかった壮大で感動的なこの歴史地区の大パノラマを楽しむことができるのです。運がよければ生息する403種類もの野鳥たちの歌声を楽しむことができ、ひょっとしたらあなたの目の前まで偉大な歌い手たちが現れてくれるかもしれません。そんな大自然をたっぷり堪能して降りる際、今度は至る所にある石碑に注目してください。およそ120個もある大きな石碑は統治者が作ったと言われ、この地の歴史が刻まれています。

次にEstructura VII(建造物7)に行き、その頂上まで登ってみましょう。Estructura IIの前にあり、先程登ったEstructura IIの全容をとらえることができます。その巨大さを目の当たりにすれば、なぜこの遺跡が人々から畏敬の念を持たれているのか、その理由を感じることができるはずです。

今回は歴史を楽しむショート・プランをご紹介しましたが、他に森を探索して孔雀や七面鳥、子鹿などの野生動物とも遭遇できる冒険ツアーなどもありますので、世界遺産「カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林」で壮大な歴史と自然の息吹を一緒に味わってみてください。


最後にここを訪れる際の注意を書いておきます。ここはとても暑い地域なので軽装でオッケーですが、虫が多いことも確かです。帽子にサングラス、長袖と長ズボンにあらかじめ虫除けなどもご用意ください。車で行かれる際は燃料に注意してください。ガソリンスタンドは近くても100キロは離れていますので。

それではみなさん、良い旅を。

<世界遺産・カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林>

営業時間:8:00~17:00

料金:184ペソ(考古学ゾーンと自然保護区の入場料含む)

電話番号:01(981)816 9111(日本語不対応)
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